noryさんの経験から

ake1492006-03-10


久しぶりにメールさせて頂いたのは私の経験した事で少しでもどなたかのお役に立てればと。

先日、1年に1度欠かさないで受診してきた「乳がん検診」を受けました。
触診とマンモグラフィーです。
現在最も一般的な検診方法だと思われます。
ですが、乳腺エコーを同時に受ける必要があると知りました。

通常の検診だと
(1)マンモグラフィー
  *微細石灰化や腫瘍らしき病変の像が見える

(2)その個所をエコーで診断 
  *悪性腫瘍の持つ特徴が見られる

(3)病変を細胞針(細い針を病変に直接刺し、細胞を抜き取ります)
 又は、針生検(乳房に注射による麻酔をし細胞針より太い針で細胞を吸引して取り
出す)
 により、細胞を顕微鏡で精密検査

(4)癌の疑いが1〜5レベルで判定される。5であれば確実に癌。
 良性の場合はnegativeと出る。

但し、ここで問題なのは、マモグラフィーでは非常に分かりづらい病変があるということです。
良性の場合、像ははっきりしていて分かりやすいそうですが、悪性で周辺の細胞を巻き込む形で細胞が大きくなっていると、健常な細胞との境界があいまいで判断が難しいそうです。また若く乳腺が多い乳房の場合にも像は見えにくいとのこと。

ですがら、ベストはマンモグラフィーと乳腺エコーを同時に受診することです。お互いが利点、欠点を補い合う関係にある検査方法で検査をすることでより正確な診断ができます。また、マンモグラフィーもエコーも、機器自体の精度、また画像診断する医師の診断技術に頼るところも大きいのが現実です。できるだけ乳腺の専門医のいる、よい病院での検診をお勧めします。

実は、私は8年前に9割の確率で乳がんと診断され、細胞針の結果レベル3で手術に踏み切りました。幸い手術中に行う迅速生検で良性と分かり、腫瘍部分のみの切除で済みました。

それ以来、乳がん検診は欠かさず受診してきましたが、今回の検診で初めて乳腺エコー検査の必要性を認識しました。今回も、悪性の可能性がある病変が見つかり、微細石灰化もあったため、2つの病院で針生検査と細胞針の両方を受けました。私はこういった告知は2度目だったので、比較的冷静にすぐにセカンドオピニオンをとるべく、関西エリアで乳腺外来専門医を探し、計3箇所での診察を短期間に集中して受診できるよう組み立てました。検査結果もできるだけ同時期に出るよう調整も付きました。結果、良性と分かり、今回もまた危ない所で救われました。

現在では、乳がんと分かっても早期発見で腫瘍が小さい場合には日帰りの手術で摘出できるようにもなっています。
とにかく早期発見が最重要です。最寄りの病院でマンモグラフィーだけ、市の指定病院であれば乳がん検診の検査費用負担が少なくて済むのでそちらで十分、と思っていましたが、やはりやるからには最善の検査を行うべきだと痛感しました。

こういった情報は、もちろん誰でもある程度ご存知だと思いますが、日常生活の中でなかなか真剣に考えるチャンス、検診に行くチャンスを逃がしてしまいがちです。身近に、「癌かもしれません!」といわれて、怖い思いをした人がいれば少しは危機感を感じで自己管理に役立ててもらえると思うのです。これから友達みんなに、今回の体験を伝えて警告していくつもりです。

是非、是非、私の大切な人達に元気でいて欲しいと思います。