訃報1 女性として最年少の人間国宝 江里佐代子さん、

ake1492007-10-04

お昼のニューを見ていたら飛び込んで来たので驚く。

ーーーー江里佐代子さん死去 京の截金作家・人間国宝
京都の工芸家で截金(きりかね)の重要無形文化財保持者(人間国宝)の江里佐代子(えり・さよこ)さんが日本時間の3日午後10時、脳出血のため、仏像や截金調査に出かけていたフランス北部のアミアン市で死去した。62歳。自宅は公表していない。葬儀・告別式などの日取りは未定。

ロンドンの大英博物館で開催中の人間国宝らの作品展「現代日本のわざの美」で実演と講演をした後、調査のため向かったフランスの旅先で急死した。

1945(昭和20)年に京都市に生まれ、大学で日本画や染色などを学んだあと、仏師の江里康慧(こうけい)氏と結婚。截金師の北村起祥氏について仏像を荘厳する截金の伝統技術を学んだ。
1983年、日本伝統工芸展に初入選。截金の精緻(ち)で優美な意匠を駆使した屏風(びょうぶ)、衝立(ついたて)、飾筥(かざりばこ)などで、伝統工芸展や京都工芸美術展などの受賞を重ねる一方、截金を現代の生活調度品などにも生かす現代的な創作にも積極的に努め、夫の康慧氏との2人展「仏像と截金」なども開催してきた。

93年に京都府あけぼの賞、2002年に全国最年少で人間国宝に認定され、03年に康慧氏とともに京都府文化功労賞を受賞。「ソフィア 京都新聞文化会議」メンバー。大学での截金の指導のほか、正倉院宝物の模造制作や古代の截金装飾の調査にもあたった。現代建築や寺院の壁面、空間装飾の仕事も多く、京都迎賓館では晩餐(ばんさん)室の舞台扉を截金で優美に彩るなど多彩な活躍が続いていた。(京都新聞電子版)ーーーー

京都府女性総合センターでは10年来いつも江里さんの作品を眺めていました。今冬には京都迎賓館で直に拝見し、
http://blog.goo.ne.jp/ake149/e/e2b790eea73f85b1c391c6d7eee8975e

また今春の旧知の新聞記者の定年お祝い会ではお向かいの席でしたのでいっぱいおしゃべりしました。
いま手元には来週からはじまる日本伝統工芸展 京都展のハガキ@いこうかとも思っていた矢先の訃報。頑張りすぎられたのかしら?お若いのに!ご冥福をお祈りします。