定年男性について、一言

酷い雨続きのせいで、玄関前に白いキノコがニョキリ、気持ち悪いです。

京風ロハス倶楽部の方で、フットワークの軽い定年男性のことについて書いたところ、

http://blog.goo.ne.jp/underwood149/

きれいで有能なビジネスウーマンの nory ちゃんからコメントが届いていた。

何と言うリアルな描写、noryはシングルなのに!ようわかってるな〜どこの光景?
テレビドラマの見過ぎ?!

それに触発されて、akeブログ編集長は関西圏のk市の市民しんぶんに今春掲載された拙文をここにアップしてみる気になった。
ご参考に!(ネットで読めないかと検索してみましたが無理でした)

サンキュー、nory ちゃん!
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これから3年間で約700万人が定年退職するとされる団塊世代。この世代を検証するTV番組があった。「俺は死んじまっただ〜」と歌うレコード早回しのフォークルの若き歌声があの時代にタイムスリップさせてくれたし、団塊世代にファン層が多いことに戸惑いを見せながらも「これからは思い出と友だちが勝負」という小田和正の澄んだ声が流れて来た。団塊世代がかつて夢見たものは、今どうなっているのだろう。


定年の日に妻から離婚を言い渡されたことがきっかけで家族と向き合うようになり、離婚という代償を払ってそれぞれの道を歩むことになる夫婦を描いたTVドラマ「熟年離婚」が高い視聴率をとったことは記憶に新しい。このドラマのホームページ掲示板には735通(1/25現在)余りものコメントが寄せられている。一読の価値あり。


定年を迎える男性にとって妻との関係は気になるところだろう。あれこれ言わないでもわかっているだろうと夫たちはよく言うが、言わなきゃわからない。家事なんてたいした問題ではない。それよりも妻と言う人間をちゃんと理解しようとしなかった夫の無理解が問題なのだ。しかし、妻はなぜ、もっと早く危険シグナルを発しなかったのだろうか?対話しようとしても、夫は仕事で疲れていることを理由に避けて来たせいだと言う。そのうち、もう諦めてしまい寡黙になる妻。ひょっとして離婚を決意してしまっているかもしれない。

団塊世代がビジネスの第一線から引退するに当たって、いろいろな社会現象を引き起こすのではないかと懸念されている「2007年問題」。2007年4月以降の離婚は年金分割が可能になることも含めて「2007年問題」が浮上している。


よく言われることながら妻に先立たれた夫は平均約3年であとを追うらしい。衣食住の不自由さが嵩じて生きる意欲がなくなるからである。私事で恐縮だが、私の夫の母親は63歳で夫に先立たれ、何と本人は91歳まで元気に生きることが出来た。それはなぜか?旧弊な夫によって狭められていた自分の人生を60代から開花させることに意欲を持ったからだ。おかげで私たち若夫婦にかまっている暇などなかった。行きたいところにいつでも行ける。好きなように時間が使える。ごく日常的なことをやっていたに過ぎないのだが、その開放感は端で見ていてもわが世の春であった。このようなことが男性に可能であろうか?女性にならって「50を過ぎて盛り上がる男の人生」といってもらいたいものだ!


偉そうに書いている筆者も団塊世代のひとりなのである。お互いに大人数でワイワイやって来た世代だ。かつてのまだ貧しかった子ども時代の頃のことを思えば、定年後の暮らしなんて何とかなるはず。前進あるのみ!

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