『嫌われ松子の一生』

matuko

原作を知らなかったし、関心がなかった。でも、映画は見た!最高に面白かった。
こんな面白い邦画は初めてかも知れない。http://kiraware.goo.ne.jp/
というのは、こういうブラックユーモア的なものは日本人には作れないという偏見があった。

フランスの佳作『8人の女たち』みたいに突然、歌って踊るミュージカル仕立て!
http://www.gaga.ne.jp/8femmes/
カラフルな花がいっぱいのCGも効果的に使われて、
映像は原色を多用したけばけばしく、
おまけに意図的な、ありえない合成やアニメーションなどなど、
奇抜この上ないのですが、題材は暗くとも笑える映画です。
過去の現在の人物のパロディーもふんだん。

松子の年譜を見ると、何と私と同学年!道理で世代的時代的共感度が高く、
子ども時代にタイムスリップしました.

このところ、昭和30年代の映画、『三丁目の夕日』など、が成功してますね。


父は病身な妹ばかり可愛がって、自分は父に嫌われていると思い込む少女時代、
父の関心を引くために覚えた、素っ頓狂な表情が松子のメルクマーク、
長じては教師になるのだが、生徒の龍に嫌われていると思い込む。
しかし、落ちぶれた果てに再会した龍は、実は松子を。。。。

愛されているという実感が欲しいが故に、しょうもない男とくっついて、
バイオレンス。。。落ちぶれていく。



中谷美紀はきつい顔なので決して好きな俳優さんではかったのですが、
これは彼女の代表作になるほど、はまってましたね.他のキャストもあり得ないひとが多くって、
この映画でもまた香川照之が上手いし、父親役の柄本明もいい。
個性的な変なタレントも笑える演技でもそれはそれで面白いし、最高!
哀しくも面白い映画です。




ともかく、私がたびたびお邪魔している映画評サイトでもとても好評でしたが、
私もご推薦します。