べティ・フリーダン、亡くなる!

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著書「新しい女性の創造」で戦後フェミニズム運動に火をつけ、全米女性機構(NOW)初代会長として活躍、後に高齢者問題にも取り組んだベティ・フリーダンさんが4日、ワシントンの自宅でうっ血性心不全のため死去した。85歳の誕生日だった。

イリノイ州生まれ。労働問題などに取り組む記者をしていたが、2度目の出産休暇をとったことで解雇された。マサチューセッツ州のスミス・カレッジの同期の女性たちの15年後を取材したことが、63年の「新しい女性の創造」につながった。260万部以上を売り、多くの女性に影響を与えた。

夫と子どもの成功が女性の幸せだという当時の思考に一石を投じた。中絶、男女平等の賃金、昇進、求人や出産休暇など女性の権利を先鋭的に主張。全米女性機構の初代会長に66年に就任したが、男性との対立ではなく協調を唱えた。
豊かな老いについても取り組み、93年に「老いの泉」を著した。(ニューヨーク)朝日com
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ティー・フリーダンの本をちゃんと読んだひとりとしては、彼女の業績は讃えておくべきだと思う。

ロサンゼルスのharukoさんのブログに私はつい先日こんな書き込みをしていた。奇遇、ベティーフリーダンについて触れてます。

以下引用
*****私たちがアメリカに暮らした33年前、日常のマーケットでの買物はすべて小切手を夫が切ってました。そして、「サンキュー、ハバナイス ウイークエンド!」といい笑顔でいってくれました。私は切ったことがありません。車を運転するのも、小切手を切るのも夫!らくちんなようで,行動が制限されていました。それが私の自立を促した原点かも(笑)
あの頃のアメリカには夫婦共同口座とい発想がなく,夫のものは、夫のものだったし、お財布のヒモは現に夫が握っているのがあちらでは大半でした。
ティー・フリーダン(60年代ウーマンリブの旗手で彼女の「フェミニンミスティーク」は世界的な女性の自立を促したバイブル)がいうようにあの頃のアメリカ女性は「籠のとり」でした。所帯をともにする夫婦はどちらが稼いでいようと半々の権利があるという権利が認められ銀行もそれに準じて、共同名義口座が持てる様になった気がします*****

後年、大阪のドーンセンターで私は老いた彼女を見ました。「老いの泉」記念講演でした。女権のオーソリティーのフリーダンもボーボワールも最後は「老い」をテーマにしたことに共通項をいま見いだしています。老いるまで生きてみないとわからないことがいっぱい。まあ、ぼちぼち生きましょう!