桜落葉

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「 透く袋ぱんぱん桜落葉つめ」星野恒彦

季語は「落葉」で秋。多くの木々の落葉にはまだ早いが、桜は紅葉が早い分だけ、落葉も早い。近所に立派な桜の樹があって、昨日通りかかったら、もうはらはらと散り初めていた。掲句は半透明のゴミ捨て用の袋に、散り敷いた「桜落葉」を集めて詰め込んでいるところだ。かさ張るのでぎゅうぎゅうと押し込み、ときおり「ぱんぱん」と袋を叩いて隙間を無くするのである。「ぱんぱん」という乾いた音が、よく晴れた秋の日差しに照応して心地よい。(今朝の「増殖する俳句歳時記」より)

もう疏水ベリもだいぶ前から桜紅葉。今朝も夫を送り出したあと落ち葉掃きをした。東山からやっと日が射し(山際だから日が射すのが遅い)、落ち葉を掃き集めて、今秋も深ける。